<archive>「ブルースにとりつかれて Vol.17」 パンフレット

 「ブルースにとりつかれて Vol.17」は、満を持してのピアノ・ブルースの特集、「BLUES PIANO」。
 今回は、むしやまちょうたろう、すなわち上田恭一郎が大活躍。<1>の「ブルース・ピアノについて2、3」と<2>の「WALKIN’ THE BASES by PAUL OLIVER」の訳出と獅子奮迅の貢献。以前にもVOL.12でリロイ・カーでそのピアノ・ブルースへの思いの一端を披露したが、今回はさらに水を得た魚状態。
 私もポール・オリヴァーの先駆的なブルースの書『THE STORY OF THE BLUES』は入手して、一部を辞書片手に読んだりしていたが、根気も無く飛び飛びだった。DR.むしやまはその中の一章ではあるが、ブルース・ピアノの関しての章を、きれいに訳しまとめてくれた。ただ残念な事に、ガリ版刷りな上に、字が小さく、さらに読みにくいだろう。せっかくの労作だから、今進行しようとしている有志によるテキスト化を実現してもらい、私自身ももう一度じっくり読んでみたい。

 <3>のいつもの曲目表の解説は本来の鮎川誠でなく、松本康。鮎川誠は新メンバー、坂田紳一も加わった新生サンハウスの曲作り、練習、ライヴ(福岡以外のライヴも増えていた)のため、超多忙の日々だったと思う。ここで後輩の二人に、得意分野でもあるし、「やってみなさい」(師は決して上から目線ではないのだが)、ということになったと思う。でも、表紙のイラストと<1>の付録の「ブルース・ピアニスト一覧表」は鮎川誠編集。おなじみの筆跡と抜き字を見ると安心する。信頼感抜群。

 ブルースにおけるピアノは特に初期は重要な楽器だった。アメリカ南部の黒人が日々の労苦を忘れ、憩ったり、踊ったりする場であったジューク・ジョイントやバレルハウス<Barrelhouse>(バレルは酒が入っていた樽で、それを立ててテーブル代わりにした)といった安酒場には、必ずと言っていいほどピアノが据えられていたそうで、職業ピアニストは身ひとつで、各地を転々とし、演奏し、稼ぐ事が出来たという。
 
 西海岸のビッグ・バンドやコンボはもちろんの事、1950年代からはシカゴ・ブルースのバンドでも、ピアノは中心的な楽器となっていた。(もちろんシカゴではギターやハーモニカの方が花形だが)テキサス、セント・ルイスがブルース・ピアノでは重要な地域だが、そのあたりはむしやまちょうたろうの文と訳文に詳しい。

 日本ではブルースが弾けるピアニストは少ない。ビッグ・メイシオの「シカゴ・ブレイクダウン」みたいな強烈なブギウギを是非目の前で見てみたい。
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-1
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-2
  
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-3
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-4
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-5
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-6
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-7
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-8
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-9
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-10
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-11
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-12
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-13
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-14
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-15
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-16
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-17
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-18
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-19
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.17 page-20
 
 
 
2013.8.12
ーーーー追加アーカイブーーーー
「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン)
 オムニバス大著『パラダイスへの道』(1990年出版)に収録された際に、トランスレート/再編成されたものの一部です。
オリジナル版の、見えにくい部分等を補強するためのもので、手書き表や、イラストなどはオリジナル版をご覧ください。

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「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン) page-181
 
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「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン) page-182
 
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「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン) page-183
 

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