<archive>「ブルースにとりつかれて Vol.12」 パンフレット

 
 「ブルースにとりつかれて Vol.12」はそのタイトルが「ハウス・ジャム」。

 今回は、当時名実共に博多でNO.1のロック・バンドで、九州にこのバンドありと有名になりつつあったサンハウスの全面参加のイヴェントとなった。サンハウスが、何とライヴ(当時の言い方で「生演奏」)で、ブルースを演奏するというもの。この頃サンハウスはブルースのカヴァー(そのアレンジも独創的だったが)の域を超えて、オリジナル路線に脱皮し、単独でのコンサート『サンハウス・ショウ』で、ロックが市民権を得てない当時としては画期的な、数百人の動員数を誇るようになっていた。

 そのバンドが、収容力100人ほどのロック喫茶「ぱわあはうす」で、ブルースを生演奏するとなったので、大騒ぎ。「ブルースにとりつかれて」もこの頃にはかなり集客していたが、それにサンハウスのファンが加わったのだから、異常な状態。いつもは席に着いて飲食をしながら、ゆっくり鮎川誠の解説を聞く雰囲気が一変、ぎゅうぎゅうの立ち見となった。私もスタッフだったから、場内整理やら進行やらでてんてこ舞いだった記憶ばかりで、演奏をゆっくり楽しめなかった。

 まず一部で今回初となるむしやまちょうたろうの説明で「リロイ・カー特集」。唐突に思えるかも知れないが、このころ「ブルースにとりつかれて」の知恵袋として準レギュラー的な存在になっていたDR.むしやまがリロイ・カーの垂涎の名盤、『ブルース・ビフォア・サンライズ (BLUES BEFORE SUNRISE)』を手に入れていたので、スタッフとしては、是非彼に登場してもらい、何曲か紹介してもらおうという事になった。だから、サンハウス目当ての女子(この日は女子指数が一気に上がる)は二部のライヴの方に気が行っている様子。主催者としてはジレンマ。この日は特別のチャージも取ってなかった(パンフレット代として100円だけもらっていたと思う)ので、ほとんどフリー・コンサート。この日参加した人たちは今どうしてる?

 P.19にあるレパートリーから1部と2部に分け、20曲近くを演奏し、何曲かは客のリクエストに答えたと思う。その間にメンバーが選んだおすすめのブルース曲(P.18)もかけた。まさに夢のような構成。「ぱわあはうす」と「ブルースにとりつかれて」と「サンハウス」のこれこそ、その名にふさわしいコラボレーション!! よくぞ実現した! 皆、ブルースに捧げていた!!

 当時、撮影する手頃なヴィデオ装置もなく、かと言ってかろうじて可能だったけど録音する事も無く、写真すら撮っていない。これほど価値があるものを記録してないなんて! でも、歴史とはそういうものだろう。パンフレットが残っているだけでも喜ばなくてはいけない。あとは、この日に来ていた人の記憶に頼るしかない。この場に居合わせた人、この記事を読んだなら、当時の模様を綴って欲しい。サンハウスは演奏に一切の手抜きが無かったから、この日も極上の出来。ああ、惜しまれる。 

 今回の執筆は<I>は松本康、<II>がむしやまちょうたろうa.k.a.上田恭一郎。<III>はサンハウスのメンバーがほとんど本人の自筆で書いていて、(III-1)がマネージャーの鶴田、(III-2)が柴山俊之、(III-3)が奈良敏博、(III-4)が浦田(石岡)賢一、(III-5)が鮎川誠、(III-6)が篠山哲雄。<IV>は常連の投稿、<V>は鮎川誠、<VI>の後記は店主の田原裕介。P.10に「SONHOUSEの紹介」とがあるが、鮎川誠がアンケートを作り、本人たちに記入してもらい構成した。表紙は、絵心がある篠山哲雄の力作で、かたつむり(柴山俊之)、魚の骨(鮎川誠)とふたりのトレード・マークなどもちりばめられていたりと芸が細かい。(後にポスト・カードとして復活)
 
 
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-1
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-2
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-3
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-4
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-5
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-6
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-7
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-8
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-9
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-10
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-11
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-12
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-13
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-14
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-15
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-16
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-17
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-18
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-19
 
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・ブルースにとりつかれて Vol.12 page-20
 
 
 
2013.7.8
ーーーー追加アーカイブーーーー
「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン)
 オムニバス大著『パラダイスへの道』(1990年出版)に収録された際に、トランスレート/再編成されたものの一部です。
オリジナル版の、見えにくい部分等を補強するためのもので、手書き表や、イラストなどはオリジナル版をご覧ください。

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「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン) page-135

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「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン) page-136

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「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン) page-137

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「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン) page-138

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「ブルースにとりつかれて」(パラダイスへの道バージョン) page-139

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