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2013-04

<archive>「ナッシン・バット・ザ・ブルース」 Part 2

「ナッシン・バット・ザ・ブルース ~ ブルースにとりつかれていた ”ぱわあはうす”時代」

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ブルースにとりつかれて 復刻版 II (1998) パンフレット表紙

「ブルースにとりつかれて」を補足するために前回掲載した、私の1970年代初期の個人史で、ぱわあはうすのまわりのエピソードで書いた「ナッシン・バット・ザ・ブルース」の続き(これで三分の二)。
 当時のわたしは21、2歳。ロックとブルースに傾倒して行くのだが、どうすればいいか分からない彷徨える時期だった。そこにぱあうはうすが出来、サンハウスの人たちと出会い、音楽やいろんな考え方を教わった。それが以後の私の自己形成にどれだけ影響をあたえたかは、この小文では語り尽くせない。
 この「ナッシン・バット・ザ・ブルース」の続編か、もっと詳細なものを書かないといけない。今後の課題。
 この「ナッシン・バット、、、」は、Pt.3で終わる予定だが、続きは、時期的にずっと後の事に触れているので、「ブルースにとりつかれて」のアーカイヴ・シリーズの終わりの頃に、掲載する予定なので、かなり間が空きます。
 例によって、JPGの文なので、読みづらいが、ご勘弁を。

(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大します)
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ブルースにとりつかれて 復刻版 II (1998) パンフレットより(D)

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ブルースにとりつかれて 復刻版 II (1998) パンフレットより(E)

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ブルースにとりつかれて 復刻版 II (1998) パンフレットより(F)

 
 
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<archive>「ブルースにとりつかれて Vol.2」 パンフレット

「ブルースにとりつかれて Vol.2 / B・B・キング特集」のパンフレットは、パワー・アップして、20ページになった。「私とB・B・キング,,, 」の感想文を篠山哲雄、柴山俊之、知人やぱわあはうすのお客に書いてもらったので、ヴォリュームが出た。
 今回は執筆者は名前があったりする。それでもフル・ネームでなかったり、無記名だったりする。ごあいさつはぱわあはうすの店主、田原裕介、2章の「なぜB・Bか,,, 」と3章の最後の「BBキング派ギタリストについて,,, 」、そして選曲は鮎川誠、大車輪の活躍。
 ここに中村吉利の名前があるが、彼はこの時まだ10代。高校生の時から「博多仲良会ブルース・バンド」で、BBキング並みのギターを弾いていた。チョーキング(正式にはスクィーズ)が、一音一音に効いていて、信じられないくらい本格的だった。私は別府にあった劇場&喫茶「MAT」のライヴで、その超絶技巧を目の当たりにした。始めはステージに学生服を着た学生がギターを持ってうろうろしていたから、誰かの弟で、ローディー的な事をしているのかと思っていたら、後でステージに上がり、目を見張るようなギターを弾きだした。テクニックがあるというだけでなく、フィーリングがもう一人前。私はあっけにとられた。
 後日にまた、博多仲良会ブルース・バンドを見た時は、何とこのバンドは「I」と「II」があり、「I」ではヴォーカルに専念し、「II」ではその驚きのギターを披露するという有様。野球ならピッチャーで、4番と言ったところ。
 その後も、折りにつけて、そのブルース・ギターを披露してきたが、近年は「インスタント・グルーヴ<INSTANT GROOVE>というバンドで、ソウルも手がけているが、パッショネイトなプレイは変わらない。

 余談が長くなったが、B・B・キング特集は、当時、ロックはギターという風潮だったから、皆、熱く語っている。特に鮎川誠の文は、BBとその流れにあるギタリストをしっかり押さえているので、説得力がある。その理解していたものを、曲をかけながら、コメントして行くのだから、当日の現場にいた人は、幸せだ。その一人が私。松本康は、この頃まだ文など書けるはずも無く、ただの助手。

 JPGは連続して読めないので、モヤモヤするでしょうけど、貴重な記録と思って、根気よく読んでくれたら、嬉しいです。では。

(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大します)
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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-1

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-2

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-3

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-4

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-5

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-6

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-7

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-8

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-9

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-10

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-11

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-12

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-13

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-14

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-15

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-16

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-17

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-18

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-19

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・ブルースにとりつかれて Vol.2 page-20

 
 
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NICK WATERHOUSE 『TIME’S ALL GONE』

キンキー・コメント(KINKY KOMMENT) File 1

NICK WATERHOUSE 『TIME’S ALL GONE』(Innovative Leisure IL-2005, 2012)

Side A
1. Say I Wanna Know
2. Some Place
3. Don’t You Forget It
4. I Can Only Give You Everything
5. Raina

Side B
1. (If) You Want Trouble
2. Indian Love Call
3. Is That Clear
4. Teardrops Will Follow You
5. Time’s All Gone Pt.1 & 2
(曲順はライナーにあるものにならい、A面、B面とした。CDなのにLPのような表記になっている。)
 
試聴はこちら。
http://www.allmusic.com/album/times-all-gone-mw0002317786
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NICK WATERHOUSE / Time’s All Gone (2012)

 陳腐な言い方をすると、新しいタイプのブルー・アイド・ソウル。しかも1950年代の響き、レイ・チャールズ<RAY CHARLES>の幻影。手法は新しくないのだが、思いっきりのいいクールさがある。伝統を継承しようというのでなく、先達から学んだ音楽のエッセンスを自己流に。そこが新しい。<A4>以外は、10曲中9曲(内2曲が共作)がニック・ウォーターハウスの自作。その<A4>はヴァン・モリソン<VAN MORRISON>がいたゼム<THEM>のパンキッシュな演奏で有名な曲だが、ほとんどそれと分からないぐらいの変容ぶり。全く自分の曲にしている。
 終始絡みつくナチュレルズ<NATURELLES>(ヒントはシュレルズ<SHIRELLES> か)と名付けられたトリオの女声コーラスも、熱いようでクール。このアルバムはニック・ウォーターハウスの個人名義だが、バックの演奏陣は、自己のバンドと思えるほど一体感がある。それは調和というのでなく、バンドの持つ呼吸感というもの。「せいのぉ~」といった感覚。だから、不思議なドライヴ感がある。
 特に4人からなるホーン・セクションが野太く、存在感があり、<A1>と<A2>にその特徴がよく出ている。ニック・ウォーターハウスはもちろんヴォーカルだが、ギターも弾いていて、<B1>のイントロのリフやコード弾き、さらに<B3>や<B5>の間奏でソロが聞けるが、決して技巧派ではない。
 写真で見る七三に分けた短髪の風貌とは異なる大胆さ、危うさ、エキセントリックさがある。それはバンドの演奏全体にもいえる事で、予定調和的なところが無く、一触即発的な気配さえある。

 私のベスト・トラックは<A1>で、ヴォーカル、バンド・サウンド、すべてのぶっきらぼうさがいい。

 ここまでは音とジャケットのクレジットだけで判断したのだが、調べてみると、ニック・ウォーターハウスはアメリカ人との事。しかも、育ったのがロサンジェルスの南の海岸の町、ハッティングトン・ビーチ。ここは一度行った事があるがサーフィンとパンクが共存する町だった。音楽と見た目の印象からイギリス人と思っていたので意外だった。いわば、ネオ・モッズ的なと。それと、エイミー・ワインハウス<AMY WINEHOUSE>にも通じる、やや自己陶酔的で、スタイリッシュな雰囲気から。
 次回作に望むのは、今度は今の音楽性の延長でいいから、もっと「軽さ」を求めたい。もっと軽い「ふてぶてしさ」を。

 
 
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<archive>「Keep On Jookin’ Vol.9 ブラジル特集」 パンフレット

 シリーズ化の第3弾として、私の音楽普及活動(?)のひとつ、「キープ・オン・ジューキン(KEEP ON JOOKIN’)」のアーカイヴを紹介していきたい。
 「キープ・オン・ジューキン(KEEP ON JUKIN’)」は本来、KBC-TVの「ドォーモ」の初代MCだった深町健二郎に誘われて、百道にあったMiMiFMが開局する時に、始まった番組だった。毎週2時間の番組で、19曲を選び、「今日の1曲」が4曲、「今日の作詞・作曲家」、「今日のアーティスト」そして「今日のテーマ」がそれぞれ5曲前後ずつで構成していた。そして、深町健二郎とふたりで、和気あいあいと音楽談義や世間話(特に盛り上がっていたのはバスケット・ボールの NBAなど)をしていた。(放送していた時期は、今記録が見当たらないので、見つかり次第、加筆)
 例えば、「今日の1曲」は「A Change Is Gonna Come」でその起承転結の4パターン、「今日の作曲家」はバート・バカラック<BURT BACHARACH>、「今日のアーティスト」は「トニー・ジョー・ホワイト<TONY JOE WHITE>、そして「今日のテーマ」はいろいろのダンス・ナンバーなどと、縛りを決めつつもその時々に思いつくままに、選曲し、二人でトークしていた。その時はパンフレットは作っていない。

 今回パンフレットを掲載するようになった「キープ・オン・ジューキン(KEEP ON JOOKIN’)」は、そのFMでの番組を、お客さんを前にしてやろうという事になった。仕掛人はこれも中谷信行。節目節目に私の惰眠を起こしにくる。前回はゴールデン・タイム(PM7~9時)過ぎたり、ローカルFMだったので広域に届かなかったりで、自分としては充実していたのだけど、反応も薄く、闇に向かって話しかけるようなものだった。長寿番組を望んでいたのだけど、よくあるパターンで、番組編成上の都合という事で、閉じられてしまった。
 この新生「キープ・オン・ジューキン(KEEP ON JOOKIN’)」は、前回のリヴェンジの意味合いもこめて、今度はライヴでやろうという事になり、タイトルも「JUKIN’」を「JOOKIN’」に変えて、2002年11月に大名のバー&グリル、ダディーズ・ファームで始まった。そこでは2004年6月のVOL.17まで続き、その後はわがホーム・グラウンド、ジューク・ジョイントで数回催したイヴェントだった。今は、長期休暇中。
 新生「キープ・オン・ジューキン」は形式を変え、全編ひとつのテーマで展開した。その昔にやっていた「Beatin’ Groovin’ Movin’」に近いといえる。

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・「Keep On Jookin’ Vol.9 ブラジル特集」のチラシ

 今回掲載の分は、VOL.9でブラジル特集。私としては、初めてブラジル音楽について、まとまった選曲をした。今読み返すと、まずまずの出来で、自分でもよくまとめたなと感心してしまった。時の勢いというものだろう。
 またしても、JPG化したものなので、次のページに行きにくいが、1ページずつ味わってもらえたら嬉しい。ただ、音が提供できないのが残念。気になる曲があったら、自分で探って欲しい。

(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大します)
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・Keep On Jookin’ Vol.9 page-1

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・Keep On Jookin’ Vol.9 page-2

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・Keep On Jookin’ Vol.9 page-3

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・Keep On Jookin’ Vol.9 page-4

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・Keep On Jookin’ Vol.9 page-5

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・Keep On Jookin’ Vol.9 page-6

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・Keep On Jookin’ Vol.9 page-7

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・Keep On Jookin’ Vol.9 付属のブラジル地図

 
 
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「クール・ジャーク (Cool Jerk)」

GROOVY TUNES 100 / 私の好きな曲(These are a few of my favorite songs)

 #2「クール・ジャーク (Cool Jerk)」

 いつものように店で、五連奏プレーヤーでCDをかけていたら、この曲の時に私の耳が感知し、意識がそっちに行った。好きな曲なんだなあ、勝手に反応する。そのCDはLA-DE-DA’Sの『HOW IS THE AIR UP THERE ? 1966-1967』(Ascension ANCD-018)で、彼らは1960年代から1970年代にかけて活躍したニュー・ジーランドの5人編成のバンド。このベスト的なアルバムはまるで、カヴァーの見本市のようで、「I Put A Spell On You」「I Take What I Want」「Land Of 1000 Dances」「Shake」「I’ve Got My Mojo Working」「Gimme Some Lovin’」「Stupidity」などが並ぶ。私のGT100の候補曲のオン・パレードみたいでもある。このアルバム・タイトルになった曲などがオリジナル・ヒットとしてあるらしいが、レパートリーの大半はカヴァーだったようだ。キーボードも入り、演奏力はまずまずだが、驚くほどものは無い。
 
 それがきっかけで、このGROOVY TUNES 100の2曲目に取り上げようと思って、私のライブラリーをチェックすると、えぇ、意外な事に、この曲はあまりカヴァーされてない。このシリーズの選曲のポイントは少なくとも、オリジナルを含めて4つのヴァージョンがあり、それが私のグルーヴィー検知器で「起、承、転、結」の部門で、それぞれの基準を満たさないといけない。「クール・ジャーク」はギリギリだ。かろうじて5ヴァージョン。

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CAPITALS / Dance The Cool Jerk (1966)

 オリジナルは、今回のアトランティックR&B1000シリーズでも出たキャピトルズ <CAPTOLS> で、もちろんそれが「起」となる。「承」はコースターズ <COASTERS>、「転」はゴーゴーズ <GO-GO’s> そして「結」がブーチー・コリンズ <BOOTSY COLLINS> となる。
 何と言ってもオリジナルのキャピトルズが飛び抜けすぎている。ベースとピアノの低音のリフから始まり、ドラムと手拍子とタンバリンが一気にご機嫌なリズムを作り、コーラスがすかさず「クール・ジャーク、クール・ジャーク」と。とぼけた味のリードも快唱、息をもつかさない展開が続く。特に中盤の語りのかっこよさといったらない。「ドラム来てくれ、ベースも、うーんイカすぜ、こたえられないな」といった具合。ピアノもよく転がり、コーラスもいきいきとリスポンスして、魔法のような3分間が過ぎていく。(実際は2分45秒)
 カヴァーが少ない理由は、オリジナルがあまりにグルーヴィー過ぎるから。キャピトルズ自身もほかにいくつか、二匹目のドジョウのダンス・ナンバーを狙うが、これ以上のものには至らなかった。
「承」のコースターズ(『V.A. / ROYAL GROOVES』収録) は、1950年代に「Poison Ivy」他のヒットを連発したグループで、キャピトルズの先輩格だが、何と後輩の曲を、しかも1972年にカヴァーしている。サルサの大御所ラリー・ハーロー (LARRY HARLOW)が関わっているのでラテン色が加味されていて、リズムの面白みはあるが、ヴォーカル・ワークは後退している。
 「転」のゴーゴーズ (『VACATION』)は「女は愛嬌、度胸も満点」のガールズ・ビート・バンドの出来。途中の語りもベリンダ・ヴァージョンで面白い。
 「結」のブーチー・コリンズ は意外だった。P. FUNKの寵児だった彼とモータウンというのも、こういう曲を歌うとも、全く結びつかなかった。それは1960~70年にヒットを量産したモータウンで、縁の下の力持ちだったセッション・メンバー、ファンク・ブラザーズ(ジェイムズ・ジェマーソン <JAMES JAMERSON> は不滅なり!)を取り上げたドキュメント映画『永遠のモータウン(STANDING IN THE SHADOWS OF MOTOWN)』(2002年)のサントラに入っているライヴ・トラックでのこと。原曲に沿った歌と演奏だが、例の語りのところは、メンバーのソロを促すところの感じがブーチー流。

 何と恐ろしい事に、この4曲、すべてYouTubeで聞ける。レコード店はお手上げだ。

 せっかく1000円になったので、この曲が入っているキャピトルズの『DANCE THE COOL JERK』を入手して欲しい。B級フレイヴァーもたっぷり味わえる。

 
 
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<archive>「ナッシン・バット・ザ・ブルース」 Part 1

「ナッシン・バット・ザ・ブルース ~ ブルースにとりつかれていた ”ぱわあはうす”時代」

 この「ナッシン・バット・ザ・ブルース~ブルースにとりつかれていた”ぱわあはうす”時代」は、1990年に発表した、1970年代初期の私の個人史をJPG化したもので、ブログで3回に分けて公開してみたい。

 そもそもこの文章は、鮎川誠の九州大学時代の恩師、友納英毅先生が中心になり、福岡出身で当時パリ在住だった前衛美術家(急進的芸術運動「九州派」の中心的存在だった)桜井孝身さんのコンセプトを具現化するために編集されたオムニバスの大著『パラダイスへの道』に「ブルースにとりつかれて」を収録するために、それを復刻する際に、新たに書いたものだった。それは1120ページにも及ぶ本の一部(そのうちの214ページ)だったため、ごく一部の音楽ファンにしか伝わらなかった。

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ブルースにとりつかれて 復刻版 II (1998) パンフレット表紙

 そこで、その復刻版のさらに一部を、1998年のサンハウスの最初のボックス・セット『ROCKIN’ BLUES BEFORE SONSET』(通称『ブラック・ボックス』)の発売の時に、小冊子にまとめ、我田引水ながら、ジューク・レコードでの予約販売の特典として、公表した事がある。だから熱心なサンハウス・ファンや鮎川誠ファンには、既知の事かもしれない。だがあえて、今回の「ブルースにとりつかれて」のパンフレットのアーカイヴ公開シリーズの補足として添付しようと思った次第。

 1970年代初期の私の心情やぱわあはうすやサンハウスの様子が垣間見れると思うので、原文のまま、掲載します。『パラダイスへの道』は美術に始まり、哲学、思想、文学、医療、農業など多岐にわたる分野の高名な方々の寄稿だったため、私のタッチもやや生硬なものになっている。
 1990年の復刻の時は、有志によるプロジェクト・チームが、当時華やかりしワープロで記録したのだが、現在のパソコンには変換できてないので、JPG形式となり、スムーズには読みづらいが、ご勘弁を。

(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大します)
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ブルースにとりつかれて 復刻版 II (1998) パンフレットより(A)

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ブルースにとりつかれて 復刻版 II (1998) パンフレットより(B)

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ブルースにとりつかれて 復刻版 II (1998) パンフレットより(C)

 
 
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<archive>「ブルースにとりつかれてvol.1」パンフレット

 いよいよ私のアーカイヴ・シリーズの最初のハイライトが登場する。それは「ブルースにとりつかれて」。
この「ブルースにとりつかれて」はサンハウスの鮎川誠が中心になり、今や伝説となったロック喫茶「ぱわあほうす」のオーナー、田原裕介の理解のもとで始めたレコード・コンサート。柴山俊之(菊)、篠山哲雄、奈良敏博といったサンハウスのメンバーのバックアップもあって実現した、ロックのイマジネイションの源泉のひとつになったブルースを集中して聞こうというイヴェントだった。1972年の12月から1974年7月まで19回、ほぼ毎月一回行われた。
 私は当時、このぱわあほうすのスタッフだったのもあり、初回から助手として参加し、徐々に編集スタッフの一員となっていった。
 その辺りのいきさつは、1990年に復刻の作業をした時に書いた私の文章も添えながら、明らかにしていきたい。
 まずは名刺代わりに記念すべき第1回「マディ・ウォーターズとチェス・レコード関係」のパンフレットを掲載したい。復刻版は数年前に一部公開しているので、全く未知の内容では無いと思うが、原版に忠実な再現は今回が初めて。門外不出というわけではなかったが、技術的な問題で断念していた。ネット時代のメリットを有効に使おうという訳だ。ジューク・レコードのルーツであると、はっきり断言できる。また同時に福岡のロックの源流のひとつになっているとも言って、過言でない。
 以後、回を追って全貌を明らかにしていきます。お楽しみに。(画像群の下へコメントは続きます・・・)

(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大します)
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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-1

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-2

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-3

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-4

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-5

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-6

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-7

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-8

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-9

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-10

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-11

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-12

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-13

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-14

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-15

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・ブルースにとりつかれて Vol.1 page-16

 まずパンフレットの執筆者の事を。このシリーズのパンフレットは、何故か無記名になっている。当初から各自が「俺が、俺が」というところが無くて、みんなで作り上げるといった感じだったのかなと思う。でも私は当事者なので、だいたい誰が書いたかわかる。(以下、文中は敬意をこめて、敬称を略する)
 まず第1章の「ごあいさつ」と「あとがき」は田原裕介、2章の「ブルースとはいったい、、、」、「ブルース・マップ」、3章「マディー・ウォーターズと、、、」は鮎川誠、その中の「僕の大好きな、、、」は柴山俊之、4章の「アーティスト紹介」は松本康、5章の「今回取り上げた曲のリスト」はほとんど全部、鮎川誠の選曲&監修。当時、柴山25歳、鮎川、田原24歳、皆、ちゃんと一家言あるところが凄い。ちなみに、松本は22歳、「アーティスト紹介」といっても、他の本に書いてあった事を短くまとめただけ、ただの門前の小僧。

 当日の音は、ぱわあはうすの空き時間に鮎川誠と松本が、オープン・リールのテープ・デッキにかける順に事前に録音しておき、用意していた。そこから3~5曲ずつかけては、デッキをポーズにして、鮎川誠が解説をするといったやり方を初回から貫いた。第1回はリストを見れば驚くが、80曲もかけている。しかも全曲ノー・カットだから、5〜6時間近くになったと思う。さすがにみんなも腹一杯になって、あくびも出そうなぐらいだった。あれも入れたい、この曲もとなって、本当は2~3回にわけてもいいヴォリュームを一回でやったという訳だ。
 何より特筆すべきは、この解説をやった鮎川誠のコメントがすべてアドリブだという事。放送局のように進行表や台本などいっさい無い、当然の事ながら。このとき鮎川誠はすでにこれだけの曲の魅力や特色を体得していたという事だ。まさに、第2章で書いた事を身を以て実践していた。それが「ブルース・マップ」によく表れていて、ブルースが分かる人には、この相関図の微妙な強調の仕方や流れに納得がいくと思う。今見ても素晴らしい!
 お客さんの入りはというと、ぱわあはうすは定員がテーブルとイス席の30人ぐらいのそう広くない空間だったが、20人にも満たなかった記憶がある。サンハウスがライヴをすると、全員スタンディングで、いつもぎゅうぎゅうの100人近くになっていた。メンバーのアナザー・サイド的なイヴェントには、そう人が集まるものではない。今も昔も同じ。
 でも、AD的な位置にあった私は、このレコード・コンサートの一番のファンと言いたいぐらい、鮎川誠の一言一句が堪えられなく響いてきた、「うん、これはよか」と。選曲の充実ぶりには、今でも驚くばかりで、当時の少ない音源と情報の中で、よくぞこれほどのものが展開できたと感心する。ロック好きのブルースという視点が、全く色褪せない。
 このパンフレットは、ほとんどその前日の夜、数人で手分けして、原稿を鉄筆で原紙に書き、謄写版(とうしゃばん)、いわゆるガリ版で印刷し、印刷したものを、最大の理解者シーナをはじめ、参加したヴォランティアを含めた全員で、帳合や製本をしていた。このガリ版は、そのころ自宅で学習塾をしていた松本が持ち込んだものだった。<ちなみに次の記事にある画像のもの(http://yokoyama.keikai.topblog.jp/blog_my_top/blog_id=7&date=2007-8-19)とほぼ同じもの> 当時コピー機は全然普及してなく、たぶん1枚あたりのコピー代はべらぼうだっただろう。
 ガリ版というものは、原理的に写真が取り込めない。だから文字ばかりになる。あとは手書きのイラストに頼るしかない。回を追う毎に、鮎川誠や篠山哲雄が、表紙などにイラストを入れるようになっていった。
 それよりもまず大事なのは、なぜパンフレットを作るようになったかという事で、それは発起人の三人、田原裕介、鮎川誠、柴山俊之の意向が強かったと思う。どうせなら、形になるものを残そうと。そして、ここでは鮎川誠の元明善高校新聞部のノウハウが活きる。ページ割りも「模擬(モギ)」というものを作ったりで、その教えが、後の私の印刷道と小冊子作りの先駆けともなった。
 とにかく、皆、やる気だけはあった。何がないからとくじける事無く、「どうにかする」の精神だった。 これぞまさに、「ロックの態度 (ATTITUDE)」!

 
 
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「レコード盤は文化遺産」

 ジューク・レコード35周年セール「復活 アナログ祭り」にシンクロして、アナログ・レコードを楽しむための初歩的な知識をまとめてみた。
レコードはメンテナンス次第で、いつまでも楽しめる。音楽もだが、それを包むジャケットも芸術品。大事にしよう。以下、レコード屋歴35年が語る、レコードの保存方法。参考にしてもらえると嬉しい。
 

アナログ・レコードよ永遠なれ!
(THE VINYL RECORDS PRESERVATION SOCIETY)

ACT 2 『レコード盤は文化遺産』

レコード盤の手入れ (Act Nice And Gentle)

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ジュークのレコード盤手入れの七つ道具、左から①手入れ用ふきん②水入りスプレー③灯油用ふきん④灯油入れ⑤大型ののり⑥補修用の紙⑦ヘラ

 レコードを手入れするにはどうしたらいいか。
レコード専用のスプレーもあるが、水で十分、普通の水で。ジュークでは「魔法の水」と呼んでいるが、ただの水道水。
1) それを図②の霧吹き(スプレー)に入れて、団子状に丸めた表面がやさしいガーゼのようなふきん(①)に軽く湿らす程度に吹きかける。乾いた布地がしんなりと柔らかくなったら充分。濡らしすぎてはいけない。買って直ぐのはのりがついている場合がある。その場合パリパリして固いから、しっかりのりを落としたものを使う。霧吹き(スプレー)が無くても、別にかまわない。水道で軽く濡らした後、水滴が落ちなくなるまで固く絞る。
 レコード盤をジャケットの上に寝かして、真ん中のラベルのところを押さえながら、ふきんで時計回りにふく。その場合、ジャケットの上に異物が無いきれいな状態であるのは、当然の事。ざらざらした表面で作業すると、傷がつくので特に注意する。たいていの指紋や汚れはこれで取れる。

2) 油分やセロテープのヤニなど、べたついたものが付着しているときは、別のふきんを灯油で湿らし、その部分だけをふく。あまり力を入れずに優しく何回かふく。その二通りでほとんどの汚れは落ちて、盤はきれいになる。灯油の代わりにジッポー・オイルでもいい、そちらの方が特殊だが。

3) それでも落ちない時は、食器洗いの中性洗剤を、その灯油用のふきんでいいから、使ってないところにつけて、指先にかぶせて、ふいていく。その後また、水用のふきんで洗剤をふき取るようにする。コーヒーやジュースをこぼした時などは、これぐらいしないといけないかもしれない。でも、まずは水拭きだけで。

 この三つのプロセスで、ほとんど手入れは解決する。ただし、いずれの場合も、盤の両端を両方の手の平ではさみ、前後か、上下に盤を振り、よく乾かして保護袋へ入れる。灯油の場合は蒸発しにくいので、特によく振って、しばらく放置するぐらいがいい。

レコード盤の保護 (Don’t Ever Change)

 それより、本当は予防が肝要。レコードの一番の敵は、カビ。ご存知のようにレコード盤には、その溝に音が刻まれている。それをレコード針(ターンテーブル)が感知して、アンプに伝えて、スピーカーから音が出る。それが素敵な音楽となり私たちを楽しませる。その溝にカビが生えるのが一番よくない。ノイズの原因となる、ジャリジャリと。
 カビは黒いものと湿気が大好き。だからレコード盤を通気の悪いところに置いてはいけない。黒の革ジャンもしかり。すなわち、押し入れなどは最悪。じめじめしている壁の側も避けたい。湿気は同時にレコード・ジャケットのシミの原因にもなる。
 押し入れしか場所が無いという人は、除湿機が望ましいが、これだけのためにはもったいないだろうから、せめてときどき扇風機を当てて通風し、換気をする。除湿剤程度では、効果がない。

 盤にはかせる下着のような乳白色の前方後円墳状のポリ袋は、湿気がこもりやすく、カビの温床になりかねない。保護袋はむしろ輸入盤に入っている紙製の方がいい。表面が擦れるのではと気になるだろうが、音は溝の中のあるのでさほど問題ではない、丁寧に扱いさえすれば。
 レコード盤は、直射日光を当てるのも禁物、あまりに暑くなると盤がそってしまう。そった盤はまずもってもとには戻らない。少しだと、プレーヤーの針の上に10円玉を乗せたら演奏は可能だが、サーフィンのようになる。「乗ってっけ、乗ってっけ、乗ってっけサーフィン、波に乗れ乗れ,,,,」と。また日光の紫外線はジャケットも色褪せの原因にもなる。
 大事に愛おしく扱ってやれば、レコードは半永久的に、使用にたえる。いつまでも、音楽を奏で続ける。そのために何より大事なのは、レコードは放置しとかないで、時々、ターンテーブルに乗せてやるという事。「転がる石に苔は生えない」のたとえになぞらえるなら、「回るディスクにカビは生えない(A rolling disc gathers no mold)」といったところ。

 「レコード盤は文化遺産、いい状態で、後世に残さなくてはいけない!!」
 
レコード・ジャケットの補修 (This Strange Effect)

 ここからはプロ仕様の話なので、一般的ではないが、ごく簡単な事なので、その気になれば直ぐマスターできる。
 人はそれぞれに行動パターンが違うから、盤以上にジャケットの方が痛みやすい。よくあるのが底抜け。それはまずレコード店で起きやすい。不特定多数の人が、持ち上げては落とす。それが、数百回、数千回繰り返される事がある。レコード屋泣かせ。ジューク・レコードでは、あまりに扱いが乱雑な人には、きつく注意する。個人でも扱いが荒いと、底が抜ける。レコードは丸いが、反面先が尖っているので、集中してそこに負荷がかかる。だから、常にジャケットの内側を打ち続ける。それが下部の真ん中を突き抜けさせる。
 
 それでは、ジャケット(本当はスリーヴという)の補修をレクチャーしよう。
 
 破れたジャケットは、セロテープで補修してはいけない。何年か経ったら、テープの接着剤がヤニのようになり、シミの原因になる。あくまでも、紙で補修したい。写真の⑥の短冊状の紙を用意する。厚さは封筒やハガキの紙くらい。たて長に半分におり、山折側にのりを塗る。乾かないうちに直ぐ、ジャケットの内側から破れている箇所に張り、⑦のようなヘラ(無ければ30cmくらいの定規)を当てて押さえつける。その後、外側からしごいて、さらに押さえつける。その際、糊がもりこぼれて、中がふさがる事があるので、こぼれた糊を、ぬれたふきんで取りのぞくようにする。
 次によくあるのが、ジャケットの「背」と呼ばれるアーティスト名、アルバム・タイトル、会社名、品番などが書いてある部分。ここが、逆に乾燥が原因で、めくれてきたりする。しかも、飛び飛びに。ここは少し技を要する。⑤のようなのりの一般的なものを使い、その先で、めくれた部分をわざと逆立てる。強く逆立てると、その部分が取れてしまい、文字が読めなくなるばかりか、棚に入れた時に、見た目が悪くなる。その逆立てた所にのりを塗り、上からゆっくりたたいて、ジャケットにくっつける。ジュークでは、この部分は先の細いのりを使う。つまり、細い、普通、大きいの3種類ののりがある。
 慣れるまでは、手間がかかるが、うまくいきだすと面白くなって、どんどん紙やのりで補修したくなる。その場合、ジャケットの内側と補修用の紙が同じ色であるのは言うまでもない。わざと違う色や模様付きにするへそ曲がりは、それは個人の自由。この方法は本や紙箱などにも応用が出来る。
 ジャケットに付着したべたついた成分は、先ほどの灯油でふき取る。ジュークでは「マジック・リキッド」と呼んでいるが、普通の灯油。
 ジャケットのへりがこすれて、印刷の色が落ちている場合があるが、その場合、油性のマジック・インキで塗り、先ほどの灯油がしみたふきんで、塗った後のテカリをとり、色をなじませる。すると、またジャケットが蘇る。ジュークでは極太から中字まで12色くらいの油性ペンを使っている。水性ペンは、ジャケットが濡れた時に、にじんだようになるので、不可。ジャケットの絵柄や文字がシールなどではげた時は、美術の修復家の気分で細い油性ペンで、直したりする。(「修復」というのはおこがましい)
ジャケットが水濡れして、ブヨブヨになり、紙と紙のあいだに空気が入り、浮いた状態になったら、「開腹手術」というのがある。それは高度なテクニック(?)が必要なので、ジュークに来られたし。その他、アナログ盤の悩み、相談を受けます。ただし、一見さんと電話での問い合わせはお断り。Face To Face !

ACT 1、ACT 2でアナログ・レコードの魅力に目覚めたり、そのよさを再認識したら、一緒に歌おう。
キンクスの「The Village Green Preservation Society」に合わせて。(http://www.youtube.com/watch?v=bz8TEinQD24
「ウィーアーザ、ヴァイナルレコーズ、プリザヴェーション、ソサイアティー,,,,,」 (We are the vinyl records preservaion society… )と。
そして、「ヴァイナル・レコード保存協会」に入ろう。会員は現在2人で、特にこれといった活動はしていないが。

 
 
ーーーーKeep On Jukin’ーーーー

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養老疾駆 僅奇異康 !

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「目指せ!レコード演奏家」

 ジューク・レコード35周年セール「復活 アナログ祭り」にシンクロして、アナログ・レコードを楽しむための初歩的な知識をまとめてみた。

ここは「困った時のモリユウシ頼み」で、我が盟友モリユウシにオーディオのことを書いてもらい、私がレコードの手入れなどについて書いた。ともに長い力作になったので、2部に分けた。保存版といっていい。思い当たった時に、読み返すとヒントになると思う。
 これからアナログ・レコード・デビューをしたいと思っている人、とりあえずレコードを聞いているが、もうひとつ先にいけないという人に焦点を当てているので、オーディオ・マニアには不向き。ロックンロールに金は要らない。安上がりに、いい音を楽しもうという訳だ。モリユウシの文にもあるが、工夫次第で本格的なオーディオ・ライフが送れる。 Back to Analog !
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アナログ・レコードよ永遠なれ!
(THE VINYL RECORDS PRESERVATION SOCIETY)

ACT 1「目指せ!レコード演奏家」      モリユウシ

アナログ・レコード(以下「レコード」)を聴こう!というお題で、
ハード・ウェアの視点からリスナーが増えるようなことを書くように!
と師・松本康から命を受けたので、思いつくまま筆を執ってみた。

まず、基本の基本から。
レコードを聴くにあたって必要な道具は何か。

(1)レコード・プレイヤー
(2)アンプリファイヤー(アンプ)
(3)スピーカ

(2)と(3)はミニ・コンポやラジカセでも代用可能。ただし「RCA端子(ピン・ジャック)」という、赤と白の端子があればの話。
それと、以下述べるレコード独自の規格をクリアすること。

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フォノ・イコライザ(単体)

レコード・プレイヤーは、端子こそ他のオーディオ機器と共通だが、流れる信号や扱いがちょっと異なる。

レコード盤は、細い溝に大量の情報を記録するため、音楽情報を「圧縮/変形」してプレスされる。
そして再生する際にしかるべき回路を通してやって「解凍/復帰」を行い、音の形を整えるのだ。
その回路を「フォノ・イコライザ(以下「フォノイコ」と略」と呼ぶ。
フォノイコは、多くの場合アンプやDJミキサーに内蔵されており、端子に「PHONO」と書かれているのでレコードが聴けるかどうか判別可能。
フォノイコをプレイヤー本体に内蔵した機種もある。

あるいは、ひとつの独立した機材として単体でも売っている。単体は、大きく分けて目的が二種類。
ラジカセなどにプレイヤーを繋ぐための安価なもの。そして音の違いを愉しむためのマニア向け。
価格はピンキリ、姿形も様々である。ビギナーにオススメはこの辺り。

http://www.audio-technica.co.jp/atj/list_model.php?categoryId=1010503

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RCA[PHONO]端子とGND

そしてもうひとつ、忘れてはならないのが「GND」である。
普通は、グラウンドあるいはアースと呼んでいる。
レコード信号は微弱な信号を扱うため、ノイズが入り込むのを防止するために重要。
これが外れていたりキチンと機能していない場合「ブーン」というイヤな音がする。
フォノイコ内蔵型のプレイヤーは、本体内で処理するためアース線は付かない。

 さて「レコードを聴きたいが、プレイヤーは持っていない」というアナタ。
赤と白の「RCA端子」が付いたコンポやラジカセを持っているなら、フォノイコ内蔵のプレイヤーをオススメしたい。

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SONY PS-LX300USB

実は、プレイヤーはデジタル時代にもしぶとく進化しており、このソニーのやつはUSB端子まで付いていて、レコードからデジタル機器に直接取り込める。
これ、あんがい現実的な選択かもしれない。

「親の使っていたプレイヤーが実家にある!」アナタ。
プレイヤーを引っ張り出して、電源オン。
まずは、ターン・テーブルがキチンと回るか、針(カートリッジ)は折れていないか確認。
国産の単体プレイヤーの全盛は1970年代初頭から80年代中期で、いわゆる「システム・コンポ」人気で爆発的に一般家庭に普及したのだが、この時代の廉価なやつは回転が不安定なのでご注意。

プレイヤーのターン・テーブル(最近の人にとっては「ターン・テーブル=レコード・プレイヤー」なのだろうがオーディオ的には「ターン・テーブル」と言えば回転するお皿の部分のみを指す)
を駆動するには、モーターの軸が直接お皿に刺さっている「ダイレクト・ドライヴ」と、ゴムや糸やプーリーを介して間接的に駆動する方式があって、モーターの性能が向上した近年は、ほとんどがダイレクト・ドライブを採用しているが、かの「シスコン」時代はゴム紐で間接駆動する「ベルト・ドライヴ」が主流。
ご存じのようにゴムは経年劣化が早い。
使っているうちにパンツのゴムのように伸びてしまうことも多く、定期的な交換が必要なのであるが、交換したくてもメーカーの在庫が尽きてしまった機種も多い。
運良く他の機種のを使い回せればよいが、万策尽きたらゴム紐買ってきて自作するか、潔く諦める。

針はどうか。
折れたり摩耗しているなら、よほど特殊なものでない限り、下記のサイトなどで交換針を入手することができる。
アームが(後述する)ユニヴァーサル型なら、手軽に好みのカートリッジに替えられる。

http://www.communet.co.jp/shop/nagaoka/

ユニヴァーサル型のアームでなく、しかも交換針も無かった・・・。
悲嘆に暮れず、次の手を考えよう。

せっかくレコード聴くなら、いい音で聴くのをオススメしたい。
納得のいくグレードの機種を中古で探そう。

レコード全盛時の比べたらお話にならないのだが、それでもプレイヤーの選択肢はある。
国内外製品を一望すれば、簡易型、一般用、DJ用、高級機、と結構なラインナップだ。
CDによってレコードが駆逐された日本と違って、特に欧米ではレコードに対する評価はブレていない。
無駄にデジタル技術を取り入れた笑えるプレイヤーもあるので、海外のサイトなどを覗いてみるのも一興。

手近なところでは、一万円程度の安い新品とか、オシャレなポータブル型とか、聴くだけなら充分な製品もある。

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テクニクスSL1200

が、ここはひとつ、せっかく買ったレコードの魅力を引き出すため、少しばかり投資。
オススメは、先頃生産終了となった「テクニクスSL1200」シリーズの中古買い。
オークション・サイトや中古を扱うオーディオ・ショップにわんさか出回っている。
SL1200そっくりの偽物や模造の廉価版も多いのだが、やはりここはご本家に絞ろう。

ここで注意。
ご本家の中古品は、クラブの定番機種ゆえDJに酷使されたモノが多く、ボディの傷や擦れが激しい品はパーツがヘタッっている可能性があるので、安くても我慢。
「マーク3」か「マーク5」でキレイなやつが30,000円程度だったら、買い。
ちょい高でも、最終型の「マーク6」や78rpm対応のオーディオ仕様「マーク4」ならモチロン良し。
完成度の高い名機ゆえ、きっと満足のいく音を鳴らしてくれるはず。
もう一個、注意。
SL1200シリーズはマニュアル機なので、レコードを聴き終わっても、針は勝手に戻ってこない。
もちろん、リモコンも付いてない。

そして、レコードの溝から音楽情報をピックアップする最重要ポイント、レコード針(カートリッジ)周辺について。

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ユニバーサル型アーム

まずアームだが、先に挙げたプレイヤーSL1200はじめ、ほとんどのプレイヤーが採用しているユニバーサル型が良いだろう。
アームとカートリッジ(正確にはカートリッジ本体を留めるシェル)を簡単に着脱できるから、いろんなカートリッジ(およびシェル)を使い分けられる。

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SHURE MM44
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ORTOFON CONCORDE

カートリッジは、大別すると、MM(ムーヴィング・マグネット)型とMC(ムーヴィング・コイル)型の二種。
違いは、針先が拾ったレコード溝の振動を、どうやって信号に変換するか、ということ。

一般的なのは、針交換しやすく高出力でパンチのある音が特徴の「MM型」。
MM型の代表は、DJ御用達で有名な「SHURE MM44」シリーズとか「ORTOFON CONCORDE」シリーズか。
わけてもシリーズ最高機種「CONCORDE GOLD」はパンチと繊細が同居した逸品。

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DENON DL103

一方、針だけの交換は不可、低出力だが繊細でレンジの広さが魅力の「MC型」。
MC型の代表は、ラジオ局のスタンダード「DENON DL103」シリーズが筆頭。
価格と音質のバランスが非常に良い名品。
ただし、MC型はさらに低出力ゆえ、普通のフォノイコだけではダメで、信号電圧をさらに増幅する「昇圧トランス」が必須。
アンプによっては「昇圧トランス」を積んだモデルもあるにはあるが、いかんせん金と手間が掛かるのでビギナー向けではないと思う。

あ、オーディオ・テクニカなどでは、モノラル用やSP用も選べる。

で、装着したら各種の調整が待っている。
針圧、インサイドフォース、オーヴァーハング、など。面倒そうだが説明書どおりにやれば意外と簡単。

さてさて、レコード再生ついて駆け足でザーッと挙げたが、ほかにも様々な形態やこだわりを持つ少数派の機種やパーツなど、とてもとても網羅しきれない。
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レーザーターンテーブル

例えば、CDと同じ仕組みで、針を使わずレーザーで音溝を読み取る「レーザーターンテーブル」というのがある。
<接触面がないので摩耗しない><傷やホコリに影響されない>というのが売りで、デビュー時はビックリした。
ただ、非常に高価なうえ(私もまだ実際に聴いたことがない)初期は音が酷いとか何かと酷評されていたようだが、最近はずいぶん改善されて実用レベルに達したと聞いている。

レコードを聴くだけならばポータブルで結構、高級機器に手を出さなくてもレコードの良さは実感できるだろう。
が、レコードは、いかようにでも音が変わる。
そこがデジタルとの大きな違いでもあり、たまらない魅力。
ある程度の投資と手間を惜しまなければ、必ず良い音になる。
余談だが、オーディオ・ショップで聴いたジョン・レノンの『ダブル・ファンタジー』にぶったまげたことがある。
あまりのレンジの広さ、立体感、音像の存在感に。レコード自体は、80年当時に出た何の変哲も無いLP盤(しかもちょっとくたびれ気味の中古)だったのだが、聞いてビックリシステムの合計金額800万円!
左様、オーディオは、はまり込んだら身代潰すので、ほどほどに。

 
 
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「ビギン・ザ・ビギン (Begin The Beguine)」

GROOVY TUNES 100 / 私の好きな曲(These are a few of my favorite songs)

#1 「ビギン・ザ・ビギン (Begin The Beguine)」

 今やショッピング・モールなどのBGMでも流れていそうな有名曲で、コール・ポーター<COLE PORTER>の1930年代の作品。彼には他に、「ラヴ・フォー・セール (Love For Sale)」や日本人が一番知ってるだろうジャズ・ヴォーカル・ソング「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ (You’d Be So Nice To Come Home To)」などがあるが、私は圧倒的に「ビギン・ザ・ビギン」が好き。

 今でこそ、ロックやブルースやその他の音楽に通じるようになったが、少年時代は、あまり音楽に興味が無かったので、レコードを買う事などは全く無く、たまにラジオで音楽を知るといった程度。でも、この曲は何故か耳の奥に残っていた。そんな音楽に淡白だった私だったが、中学、高校の友達の感化を受けて、次第に欧米のポップスに熱を上げるようになり、高2の1966年にはFEN(米軍の極東放送)でビルボードのチャート「ホット100」を追いかけるまでになっていた。だが、1967年になると、ポップスに刺激がなくなり、その象徴的なモンキーズが一世を風靡するようになって、私の興味は急速に冷めてしまい、その後2年間の空白が出来る。ところが、19歳の1969年になると、世界的にニュー・ロックというものが若者を夢中にしている事を知る。「聖者の行進」の歌詞にあるように私もその仲間として、分け入りたい。しかし、この2年間、意図的じゃないにしても歌謡曲は聞いていたが、洋楽は聴いていない。どこから入って行ったらいいのだろう。とにかくラジオだと思った時、この曲が流れてきた。私はえも言われぬ親近感と安堵感を感じた。この時にまた洋楽への扉が開かれた気がした。

 この「ビギン・ザ・ビギン」、オリジナルはアーティー・ショー楽団<ARTIE SHAW & HIS ORCHESTRA>(アルバム『BEGIN THE BEGUINE』収録)らしいが、私がラジオをで聞いていたものかどうかは分からない。グレン・ミラー<GLENN MILLER>楽団にも通じるメローなホーン・アンサンブルがとろけるように滑らかだが、リズムはそれほどラテン・フレイヴァーが強くない。同じようなビッグ・バンドの編成だが、ザヴィア・クガート<XAVIER CUGAT>楽団の方(『CUGAT’S FAVORITE RUMBAS』)が根がラテン系だけに、リズムに特徴が出ていて、ストリングスもからみ、甘い南国ムードに包まれる。
 ヴォーカルが入っているものでは、アン・マーグレット<ANN-MARGRET>のもの(『BEST SELECTION』)が、艶っぽく、軽く往なす感じがいい。他には得意のハーモニーも軽快な、明朗な歌を聞かせるアンドリュース・シスターズ<ANDREWS SISTERS>(『CAPITOL COLLECTOR’S SERIES』)があるが、何といってもジミー・リックス<JIMMY RICKS>の超低いバス・ヴォイスが存在感を示し、ドゥーワップ・グループとしての粋を感じさせるレイヴンズ<RAVENS>のヴァージョン(『BIRDS OF A FEATHER』)が素晴らしい。

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ANN-MARGRET / Best Sellection (1994)

YouTubeで楽しむなら、ビッグ・バンドとタップ・ダンスが両方楽しめるフレッド・アステアのもの(http://www.youtube.com/watch?v=37XhIuqsWVk)がいいでしょう。オーソドックスなエラ・フィッツジェラルドのもあるが、私には普通すぎる。

 私は好きな曲ができると、いろんなヴァージョンと聞き比べるのが好きで、日々何かいい曲はないかと探し続けている。そして、それが増えて行くと、こういうのがあるよと言いたくなる。まあ言うならば、おせっかいなのだが、自分の好きな曲の事をもっと語って行きたい。そして、読んでくれた人とヴァーチャルにはなるが、一緒に楽しめたら嬉しい。目標は、とりあえず100曲。そうなると、少なくとも週に1曲は上げないといけないな。
 
 以前あるFM局で深町健二郎とやっていた2時間番組『Keep On Jukin’』で試みたパターン。それは、ひとつの曲を4ヴァージョン、オリジナル、受け継がれたもの、かなりアレンジしたものそしてその後も歌われ(演奏され)ているものとつなげて聴くということ。一応自分では「起・承・転・結」のつもりだった。本当はその方式に則って展開したいのだが、その場合、録音年、レーベル、収録アルバムなどもしっかり調べたりしたりするので、結構気合いがいる。で、あまり敷居が高くなってもいけないので、とりあえず気楽に始めていきたい。今回は、そういったデータは省略している。分かった分から、少しずつ補足していくというやり方でいきたい。

 
 
ーーーーKeep On Jukin’ーーーー

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